ダッチオーブンとは...

本格アウトドア料理を作るうえで欠かせないのは“ダッチオーブン”です。 ダッチオーブンとは、古くはアメリカの西部開拓時代に旅の生活の中で生まれたものであると言われています。名前の由来も開拓時代のアメリカにオランダの行商人が持ち込んだことからそう呼ばれるようになったとの説もあります。ダッチオーブンは鋳鉄製で非常に熱伝導性が低く、調理をする際に中の食材を焦がさずに熱をかけ続けられるという特徴があります。また、重い蓋で密閉される為、食材に高い圧力をかけることができ、圧力鍋のような効果も得ることができます。調理法も多彩で使用用途も非常に幅広くアウトドア料理の料理用品の中でもっとも使い勝手の良い調理器具といえるでしょう。

1.シーズニングについて

新品のダッチオーブンの表面には防錆剤が塗られており、新品のまますぐに使用することはできません。防錆剤を取り、鍋にオリーブオイルを薄く引き過熱して鉄の表面に油をなじませる必要があります。これをシーズニングといい、ダッチオーブンで調理をするために欠かせない作業なのです。その方法は次のような手順で行っていただければよいでしょう。決して大変なことではなく、比較的手軽にできますよ。シーズニングをしたダッチオーブンは錆びに強く焦げにくくなり、その後のお手入れが非常に楽になります。
  1. ダッチオーブンの表面の防錆剤を、洗剤は使わずに水で洗い流す(スポンジかタオルを使う)。
  2. タオル等で水気を取り乾かす。
  3. 鍋の蓋と鍋本体にオリーブオイルを薄く塗る。
  4. 蓋と本体を弱火で加熱する。
  5. 煙が出なくなるまで加熱したら、オリーブオイルを拭き取る。
  6. 風や水気を避け、自然に冷ます。
  7. 冷めた鍋にショウガやネギを刻んで入れて炒め、鉄の臭いを取る。
  8. 炒め終わったら野菜を捨て、鍋の中を拭く。
  9. オリーブオイルを鍋の中に薄く引き、弱火で加熱する。
  10. 煙が出なくなったらオリーブオイルを拭き取り、そのまま冷ます。
  11. 鍋が冷めたらそのまま保管して終了。
ポイント: 加熱作業(3~6)および脱臭作業(7~10)は各3回づつ繰り返し行ってください。

2.使用後のお手入れについて

ダッチオーブンの使用後のお手入れといっても、非常に簡単なものです。まず、注意していただきたいことは、調理後は鍋の中に料理の残りを入れて置かないということです。料理の残りが入った状態で鍋が冷めてしまうと酸化し錆びやすくなってしまいます。料理の残りを取り除きお湯を張っておきましょう。このとき絶対に冷水は入れないでください。ひび割れの原因となります。そして、後片付けの際には張っておいたお湯を沸かし油や焦げ付きを浮かせます。そして、ヘラ等の表面を傷つけないもので焦げ付きをはがしていきます。上記の方法で落ちない焦げ付きは、鍋が空の状態で加熱し炭化させた後にヘラ等で落としましょう。決して金タワシや洗剤を使わないでくださいね!洗い終わった鍋は、水気を良く拭き取り再度加熱します。鍋が熱いうちにオリーブオイルを薄く延ばして塗り、自然乾燥したら使用後のお手入れ完了です。 ポイント: 鍋の保管は新聞紙を丸めて中につめ込み、蓋と鍋の間に割り箸や紙を丸めたもので隙間をつくり、乾燥した風通しの良い場所で保管しましょう。

3.簡単レシピ紹介

ダッチオーブンでの調理はとてもシンプルで簡単です。煮る・焼く・蒸す・揚げる・炒めるなど何でもこなせます。その使用用途の広さからも分かるように、そのレシピのレパートリーも非常に多彩です。ここでは初めてダッチオーブンをご使用になられる方のためにダッチオーブンの醍醐味である“煮る”に焦点を当てた煮込み料理のレシピをご紹介しておきましょう。とても簡単に一味違う料理ができますよ!

<若鶏のカチャトラータ風煮込み>

材料(2人分):
鶏もも肉(250g)、タマネギ(2個)、野菜(パプリカ、ピーマン等 2個)、ニンニク(2片)、トマト缶詰(1缶)、オレガノ(適量)、コンソメ(適量)、塩・コショウ(適量)、水(100cc)、オリーブオイル

料理方法:

  1. タマネギ1個はみじん切りに、もう1個は輪切りにする。また、野菜は乱切りにし、ニンニクはみじん切りにしておく。

  2. 鶏もも肉は一口大に切り、塩・コショウで下味をつけておく。

  3. 輪切りにしたタマネギと野菜を少量のオリーブオイルでしんなりするまで炒め一度取り出す。

  4. 鶏もも肉もオリーブオイルで表面の色がこんがりするまで炒め一度取り出す。

  5. みじん切りにしたタマネギとニンニクをオリーブオイルで炒める。

  6. 透明になるまで炒めたタマネギとニンニクにトマト缶と水を加え、オレガノとコンソメ1個を加え味を調える。

  7. 3、4で炒めた野菜と鶏もも肉を加え、蓋をせずに弱火で20~30分煮る。

  8. 全体に味が染み込んだら、塩・コショウで味を調えて出来上がり!

ポイント:
  • 野菜はこの他にブロッコリーやセロリを入れても美味しくいただけます。

  • 鶏もも肉は多少大きめに切った方が、ボリュームが出て食べ応えが出ます。

  • このソースで鶏ももの替わりにハンバーグなどを煮てもとても美味しくいただけます。色々試してみてください。



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